(株)第一計器製作所(〒660−0823、兵庫県尼崎市大物町1丁目7番2号、電話06−6481−5551、黒田俊一社長)は、空調設備用の冷水と温水の温度・圧力管理に必要なデジタル表示付き温圧計「テンプレス」を発売した(特許・意匠登録出願中)。
温度計・圧力計を一本化したことで、それぞれの計器を取り付ける必要がなくなった。配管への取り付け口が一カ所で済むため、工事費が安価に。また、漏水等の危険性を大幅に減らすことができた。付属の特殊保護管にはバルブ機構を装備し、冷温水を止めずに計器の着脱が可能。このため配管へのバルブ(コック)の取り付けも不要となった。
圧力1MPa(メガパスカル)まで、温度200℃までを計測して、デジタル表示。2本の指針と二重の目盛りが付いた従来のアナログ式より、はるかに読み取りやすい。
温度・圧力ともに4〜20mAのアナログ出力を持ち、4芯耐油ケーブルで離れた場所にある監視制御装置への伝送が300m程度まで可能。2線式電流伝送の出力により、2台のDC24V電源を用いて記録計・データロガーに接続することもできる。
例えば、ビルの各階の空調設備の元栓部分に「テンプレス」を設置し、遠隔監視・制御を地下のボイラー室で集中管理するというような使い方ができる。
「テンプレス」には、従来のアナログ温圧計との互換性もあり(DC24Xの電源が必要)、既設の取り付け口をそのまま生かして設置することができる。 |